IT業界では、システム開発やネットワーク管理、セキュリティ対策など様々な職種のエンジニアが働いており、高度な専門性や豊かなキャリアを持つ人材が歓迎される傾向があります。また、職種によって一人ひとりのエンジニアに求められるスキルや資格などに違いが見られます。特に、管理職や中堅のエンジニアとして大規模のプロジェクトに携わった人については、職種に関わらず高収入を得やすい状況となっています。職種によっては一定のキャリアを持つエンジニアの人材確保が困難となっており、自社内で若いエンジニアを育て上げたり、中途採用を強化したりする企業の数も増えています。
IT業界のエンジニアは、職種によりますがIT企業の正社員や派遣社員として働くほかにも、独立後に在宅でフリーランスになることもでき、自分に合った働き方を選択しやすいという特徴があります。また、IT業界で十年以上の経験を持つセキュリティエンジニアやネットワークエンジニアなどは、プロジェクトの責任者を任されたり、職場の内外からセミナー講師のオファーが来たりすることもあります。
その他、IT業界で将来性のある職種に就くためには、最低限のプログラミングやアルゴリズムなどの基本的なスキルが不可欠となります。そのため、エンジニアとして1つの職種を極めたい人は、研修を通じて様々な職種の仕事内容をひと通り体験できる企業に就職したり、日ごろから自主的に勉強会への参加やオンライン教材の利用をしたりすることが重要です。